スーダン人留学生のアラーク・チョル・ガラング
彼は英語がまだ達者でない上に、英語自体にもひどい訛りがある。
おまけに前歯が4本欠けているから、息が漏れて何を喋っているのかサッパリわからない。
でも、出たがり。
コミュニケーションが成立しないから
当然のことながら面接自体にも無理がある。
教員陣にとっては、振るいにかけて立候補辞退に追い込む候補者の一人でもある。
教員
「じゃあ、まずあなたの名前から聞かせてちょうだい。」
アラーク
「16歳でがんすよ!」
教員
「・・・( ̄□ ̄;)」
教員
「あなたが生徒会長になったら、来賓がお見えになった時にこの学校を案内しなければなりません。そのつもりでスピーチしてみなさい。」
アラーク
「え~っと・・・『旦那様、Everlight Collegeに、ようこそおいでなすっただ!我が校はキリスト教校だで、チャペルもあるし、楽しいとこでがんすよ!』以上でげすっ!」
教員
「そ、それだけっ!?アンタ、学校のいい所を全然説明できてないじゃないのっ!もういいわっ!下がりなさいっ!」
アラーク
「へ・へぃっ・・・先生方、一つ穏便に頼んます・・・」
と、アラークはうなだれて退室して行った。
彼が折角この日のためにおシャレで締めてきた
明らかにパチモンのドルチェ&ガッバーナのベルトのバックルも
輝きを失っていた。
続くかも・・・