2012年6月23日土曜日

Champions League

今日はワタシが企画した
"Everlight College Champions League" の決勝戦。

我が校の生徒を、ヴィクトリア・アルバート・ジョージと名の付いた3チームに分け
この1ヶ月間サッカーのリーグ戦を行い
上位2チームによる決勝戦。

(3歳児と遊ぶのにもいっぱいいっぱいなのに、ティーンエイジャーとサッカーなんてできるかよ・・・)
と始めはレフリーに徹するつもりだったが

「先生たちも、どっかのチームに入ってやりなよー!」
と言うもんだから、老体に鞭を打って、渋々ヴィクトリアに所属。

生徒たちはここぞとばかりにサッカーの上手さを見せつけて
教員たちをギャフンと言わせるつもりだったらしい。

サッカーの上手いンパラニ先生を獲得できず
ワタシを獲得してしまったチーム・ヴィクトリアは

「何だよ、チムリがウチのチームかよ・・・」
的な、露骨な不満顔を見せている。

しかしながら、「能あるチムリは爪を隠す」の諺が示すように
ヤツらはワタシが若かりし頃、読売クラブのユースに所属していたことなんて知らない。
(日本人でも読売クラブを知ってるかどうかアヤシイが・・・)
ラモスや武田や都並と同じグランドで練習していたなんて、知る由もない。


ハッキリ申し上げて、ワタシの方がヤツらの100倍上手いんです!


ヤツらのへなちょこシュートは、ボールの縫い目が見える程遅かったし
PKも2本とも余裕で止めちゃったし
予選リーグもラクラク突破しちゃったし
決勝も圧勝でした。

むしろ、優勝に貢献することしかできませんでした。

ワタシに見せた、あの不満顔を懺悔してもらいたいねー

祝勝会では、ハンドでPKを招いたスティーブンと、補欠のアウェットが一番はしゃいでいる・・・


水かけなんかしてるけど、どうせ
「断水だー!水が飲めねー!シャワーも浴びれねー!雨水タンクも底をついたー!」
と後で大騒ぎするんだから、やんなきゃいいのにさ・・・


アリージェンスも女子生徒に手を引かれて避難。


気が付いたら、ワタシのカメラを持って行った誰かが
変なポーズのアグネスの写真を撮っていた。


(ケータイの販売員気取りですか???)

2012年6月22日金曜日

イクメン体験4

アリージェンスは動きもしない車でも
ハンドルを切りながらカッコつけてるだけで楽しいらしい。


子供の行動は時にイミフだ。
チビなんだから、鉄柵の隙間から十分くぐり抜けることができるのに
敢えてそれを乗り越えようとする。


(あと20年もすりゃ、乗り越えなきゃなんない壁だらけの人生なんだから、そのエネルギーをセーブしときゃいいのに・・・)

ワタシ
「一つくらいは動かせる乗り物無いのー!?」

従業員
「もうちょっと向こうの方に行くと、早出のスタッフがいますから、彼なら多分何か動かしてくれると思います・・・」

で、行ってみると
サービス精神の著しく欠けたスタッフが
一人の子供を相手に、面倒臭そうに乗り物を動かしていた。
(って言っても、スタートボタンを押してるだけ)

結局、ボタンを押せる人間が彼しかいないので
子供たちは彼の指示に従って、次から次に乗り物を移動することになる。

スタッフ
「ガキ共、次はバイクだ!」


スタッフ
「次は回転ブランコだ!待て待て、そっちに行くなって!ブランコはこっちだ!」


「次はコーヒーカップだ!こっちへ来い!ってか、お前ションベン漏らしてんじゃねーか!!」




普段、泣き虫のアリージェンスは
初めてのジェットコースターにビビるかと思いきや
余裕ブッこいて、手まで振っている。
冒頭の失禁で、全ての緊張から解放されたからに他ならない。



スタッフ
「よし!これで一通り終了だ!あとは向こうの公園にでも行って遊んで来い!」

(子供とは言え、10000シリング払ってる客なんですけどね~・・・)

ワタシ
「アリージェンス、父ちゃん(ってか、父ちゃんじゃないけど)もう疲れちゃったよ・・・そろそろ帰らない?」

アリージェンス
「ネッダ!(NO!)」

と、その後4時間も付き合わされ



クタクタのイクメン体験を、無事に終えた。

2012年6月18日月曜日

イクメン体験3

ツッコミどころは山ほどある。

先ず入園料金の10000シリング(≒400円)
日本円に換算したら大したことはないが
ローカルのレストランで一食2000シリングで食べられることを考えれば
べらぼーに高い。

ウガンダ人に
「この10000シリングで遊園地に行くか?それともポショ豆を5回食べるか?」
との決断を迫れば
間違いなくヤツらは
「ポショ豆を5回食べるに決まってんだろ!」
と即答するに違いない。

フィオーナが二つ返事でワタシにアリージェンスを託した理由が、今になって理解できた。

ワタシ
「で、子供は幾ら?」

従業員
「子供も10000シリングです。」

(フツー子供料金とか設定するでしょ・・・乗り合いバスでさえも膝の上に子供を載せればという条件で運賃無料なのに・・・)

そして、係員不在で、動かない乗り物。


最高到達地点が著しく低い観覧車。


遥か遠くの景色なんて見渡せないだろうし
「観覧車の中で夜景を見ながらプロポーズ!」
なんてことを考えている輩がいたら、ハッキリ言って無理!と断言しておきます。
乗ったと思ったら、即終了です。

ワタシ
「あのさ~・・・これだけ乗り物があって、動かせるのって一つも無いの~?」

従業員
「あ、今日は土曜日ですから、まだ従業員たちは出勤してないようですね。そろそろ来ますから。」

(コラコラーッ!平日は手抜きしてもいいけど、土・日・祝はアンタらにとって稼ぎ時なんだから、むしろ早起きして頑張らなきゃなんないところでしょ!)

それでもアリージェンスは大喜びで
併設の公園で遊びまくる。



興奮し過ぎて、アリージェンスは
既に失禁していた。


2012年6月17日日曜日

イクメン体験2

舞浜駅を降りたその瞬間から
遠くに見えるシンデレラ城に心は踊り
夢の国"Tokyo Disney Resort"に向けての足取りは軽やかになるのに

ウガンダのアミューズメントパーク"Wonder World前"のバス停に降り立ったその瞬間には
眼前に広がる、果てしなく続く未舗装の道路に心は沈み
足取りも重くなる。


さらにワタシに追い討ちをかけるのは
フィオーナから託されたアリージェンスを無事故で五体満足で返さなければならない緊張感。

アリージェンスも、黄色い肌のオッサンとの二人きりの外出は初めてで
彼の緊張感もヒシヒシと伝わってきて
ワタシの緊張感にさらに拍車をかける。


そして、遂にWonder Worldに辿り着く!




サルさんから
「ゆる~い・・・」
とは聞いていたものの、ゆるいを通り越して
かなり残念だ。
(商標権なんかまるでシカトのシュレック、ミッキー、ドナルドダックまでいるし・・・)

しかしながら
普段、棒切れや車のタイヤでしか遊ぶことを知らないアリージェンスは大喜びで
ワタシはかなり救われた思いがした。

続く・・・

2012年6月16日土曜日

イクメン体験

先輩社員のサルさんが
「ゆる~い感じの遊園地に行って来た!」
と言うから

(こんな残念な国にも遊園地なんてあるんだ???)
と気になったので調べてみると
ワタシの住まいから歩いてでもいける距離にあった。

一人ででも遊びに行ってみる男気は持ち合わせていたものの
小山ゆうえんちで一人で遊ぶ中年が変質者と勘違いされるように
ウガンダでさえも
「あのチャイナのオッサン、一人で来てアヤシイぞ!」
と変な誤解を招きかねないので
(ま、チャイナ株を大暴落させるには絶好の機会なのだが・・・)

同じ敷地内に住む教頭代理の息子のアリージェンス(3歳)をダシに
二人で行ってきた。

日本のお父さんが家族サービスのフリで
「子供たちを動物園に連れていくから、お小遣いちょうだい!」
と奥さんを騙し
競馬場に連れて行ってスッちゃうのと同じ要領ですな。

で、子供たちに
「馬しかいなかった・・・」
とチクられて、奥さんにバレて大激怒されるパターン。

育児疲れ気味の母親のフィオーナも
「あ、ホント!?助かるわ~!是非とも連れて行って!」
と気前良くアリージェンスをワタシに託してくれる。

(今日に限ってアリージェンスにサングラスをかけさせるフィオーナのセンスが笑える)

初めてのチビと二人きりの外出体験に
「何を持って行きゃあいいんだ!?」
と、足りない知識をワタシなりにフル回転して準備したものは


①トイレットペーパー②ハンカチ③水④チュッパチャプス3本⑤絆創膏⑥筆記用具
(⑥の筆記用具は要らねーか?)

そして、二人で遊園地に向けて、いざ出発!

(サブタイトル:チャイナのチンピラが黒人坊やを連れ回すの図)

続く・・・

2012年6月4日月曜日

そして、立会演説会と投開票

大人の都合で、あれだけ予備面接で叩いたにも関わらず
立候補辞退者はゼロ。

教員陣のイルミナティ大作戦は大失敗に終わった。

予想に反し、立会演説会もかなり面白いものとなった。

給食委員に立候補したエマニュエルに対しては
「お前四日もシャワー浴びてねーじゃんかー!お前の汚い手から給食もらうのなんて嫌だよー!」
と野次が飛ぶ。

インフォメーション委員に立候補したジャシュアは
「寮生の皆さん!幸い僕は通学生なので、家にテレビもあれば新聞もあります。僕が当選したら、政治・経済から、プレミアリーグの結果、そして芸能人のゴシップまで毎日お伝えすることができますよ~!」
と田舎代議士のように、利益誘導のマニフェストを掲げる。

そして今日は投開票日(即日開票)。
イルミナティ大作戦を挙行した割りには
選挙は非常に民主的に行われて興味深い。

選挙管理委員長に扮したアブラハムから、候補者の名前の書かれた投票用紙を受け取り
当選させたい候補者に✔印を付け、投票。


投票所にはタライが並べられてたので


「何に使われるんだ!?」
と思ったら・・・

こういうことだった!
日本の投票所で言うところのパテーション代わりで
有権者のプライバシーの保護!(笑)


教員にも一票を投じる権利があるので、ワタシも投票!


(WINSで勝馬投票券に「1枠1番ディープインパクトに単勝で10000円!」とマークしてるオッサンにしか見えないけど・・・)

そして開票。


左の男子生徒はA候補者、右の女子生徒はB候補者陣営から送り込まれた開票立会人で
A候補者の票は左の男子生徒に手渡され、B候補者の票は右の女子生徒に手渡される。
(細かいな~・・・)

黒板には選挙速報。
アブラハム委員長は別に選挙結果を記録している。


さすがに出口調査なんてものはないから
「開票率10%C候補当選確実!」
なんてテロップは出せないので、最後まで開票し続けなければならない。

よって、100票対10票で負けるような超弱い候補者にとっては
「もう、オレの負けはわかりきってるんだから、開票し続けるのは止めてよ~・・・」
と、苦痛の長時間を過ごすことになる。

2012年、Everlight College 新内閣発足!
(生徒を並ばせて、それっぽい写真を撮ってみた)

2012年6月1日金曜日

Prefect Screening 4

面接官の中でも特に
数学・物理担当のセルンクマ・ボニフェスと
生物・化学担当のファリダは
生徒に底意地の悪い質問を投げ掛ける。


セルンクマ

右側のふてぶてしい態度の♀がファリダ

セルンクマは日本とチャイナの区別ができたため
ワタシが大甘の基準で「日本通」の称号を授けた例の男だ。

だが
彼が来てしまったためにワタシは生物・化学を教えることを余儀なくされ
話してても、英語の訛りがキツくて何度も聞き返すのが面倒だし
「カミカゼ」だの「イアンフ」だのムカつくことしか言わないので、「日本通」の称号は剥奪し
最近では、彼との会話も避けている。

セルンクマ
「チミは先生から体罰を受けたことがあるだかね?」

生徒会副会長立候補予定のヴィクトリア
「はい、何回かはあります・・・」

セルンクマ
「なしてだ?先生に体罰を受けるようなそぎゃん悪さをするわっぱは、生徒会なんかにゃ立候補しちゃいけねぇずら!」

ヴィクトリア
「はい・・・これから気を付けます・・・」

エンターテインメント委員に立候補予定のエリックに対してはファリダが


ファリダ
「エリック、あなたはエンターテインメント委員に立候補するのよね?じゃあ、ココにいる私たち全員を笑わしてみなさい!」

エリック
「え゛~っ゛!?そんな無茶ぶりされても・・・じゃあ、小噺でも。"Once upon a time,,,"」

ファリダ
「ちょっとー!何が"Once upon a time" よ!私は昔話が聞きたいなんて言ってないわよ!笑わせることができないなら出て行ってちょうだい!」

エリック
「いや、ちゃんとオチがあるんで最後まで聞いてくださいよ~・・・」

ファリダ
「もういい!はい、面接は終~了~!ご苦労さん!」

エリック
「・・・・・」

ファリダは他の生徒たちに対しても
「今の教育省の現職大臣は誰だったかしらね~?」
だの
「教頭先生の名前をミドルネームも含めて全て答えなさい!」
だの
生徒が絶対に答えられない質問ばかりして、片っ端から立候補辞退に追い込む。

(ある意味、蓮舫並みにデキる女だ・・・)

そして
教員たちにとって都合のいい生徒ばかりに絞られた候補者たちによる立会演説会が
今日の14:00から開催される。

出来レースだから全然楽しみではないけれど・・・