2011年7月28日木曜日

スカイプ

今日から期末試験なので
昨日まで授業だった。

先週の時点で出題範囲はカバーしていたので
昨日の授業は、僕も生徒もヤル気ナッシング。

「今日の授業は、日本文化でも紹介して済ましちまおーっと!」
と、ノートパソコンを教室に持って行って
ダウンロードしておいた画像を見せてあげることにした。

「見ろ!コレが日本のナンバーワンアーティストだ!どーだ、スゲェだろー!?」


「オーッ!ア~ラ~シ~!」
「イエーッ!エーケービー4~8~!」
と歓声を上げて・・・

は、いなかったけどね!

もちろん
天皇・皇后両陛下とか
総理とか(菅さんじゃなくて小泉さん)
日本の四季とかも見せましたさ。

でも、一番驚いていたのは、この画像かな?



道路の舗装されていない国に住む彼らは
舗装プラス立体的な構造の高速道路と

やっぱり、日本=クルマだから
「こんなに輸出してるんだ~・・・」
と驚いてたようだ。

それでも時間が余ったのでネットに接続すると
日本の友人の祐太君が、スカイプでオンライン中だったので
かけてみたら、出てくれた。

彼は英語が堪能なので
生徒たちも大喜びし、いい刺激になった。

コレ、チョット定期的 or ゲリラ的にやりたいんで
スカイプでビデオ通話できる人
ご協力よろしくお願いしま~す!

2011年7月24日日曜日

二枚目

二枚目=僕のことだと、
誰もが連想してしまいがちだけど

今日のブログに限って言えば
違う意味での二枚目だ。

イノセント先生は
どうしても例の彼女を僕に紹介したいらしく
二枚目の写真を持ってきた。

この一週間、色々と考えたさ。

「俺も40歳だし、そろそろ結婚しないとな~・・・」

「ウガンダ人と結婚ってのもアリっちゃあ、アリだな~・・・」

「でも、結婚してハーフの子が生まれて、伊藤リオンみたいに凶暴になって、海老蔵を殴ったりしたら嫌だなぁ・・・」

でも
二枚目の写真を見て、吹っ切れたさ!



ダメだ・・・

どうしても、電波少年に出ていた
「ロッコチュマ~ニア~♪」のチューヤンとかぶってしまう・・・

今回は
ご縁がなかったということで・・・

2011年7月23日土曜日

今週の出来事

昨日はマタヨの誕生日。

(しつこいけど、きっとO型に違いない)ガサツなアブラハムと
(きっとB型に違いない)マイペースなアーノルドは

「シラ~ッ・・・」
としてるので

「おい!今日はマタヨの誕生日じゃんか!今晩、どこかにメシでも食いに行って祝ってやろうゼ!」
と誘うと

「でも、マタヨは何も言ってこないし・・・給料もまだ振り込まれてないからカネも無いし・・・」
と、ショボいことを言っているので

「も~、わかったよ!俺がオゴってやるから、とにかく行こうぜ!」
と、4人で外出した。

一回の食事で、マトケ(食用バナナ)を15本もたいらげる大喰らいのフィデルにまで来ると言われたら非常に困ったが
幸か不幸か
足の傷口からバイ菌が入って寝込んでるということで、ヤローは欠席。

(シャワーも浴びないし、野宿とかするからだよ・・・)

「シャワーも浴びない」で前にマタヨから聞いた話を思い出したが
成人でも身長160センチに満たないピグミー族は
一生シャワーを浴びないそうだ。

マタヨは
「あるピグミー族の酋長は、浴びた翌日に死んじゃったんだよ!浴びない方がヤツらにとって健康的なんだよ。ヒャ~ハッハ~!」
とバカ笑いし

アーノルドは背の低いアレックスを
「お前はピグミー族のキングだ!」
とバカにしている。

生徒同士でも
ウガンダの生徒はスーダン人の留学生に対して
「お前らの国は暑いから俺らより色黒だし、戦争ばっかしてるから気性が荒くて嫌だよ!」
と、結構キツい冗談を言い合っている。

マタヨは誕生日だからいいとして・・・

それに便乗してタダ酒をあおるアブラハムとアーノルドが
何かムカついてきた・・・

乗り気じゃなかったくせにさ~・・・

同僚のイノセント先生が
「ミスター・チムリに紹介したい娘がいる!」
ということで、写真を見せてもらった。

(どうすべきか・・・)

2011年7月18日月曜日

秘密結社

アブラハムは何故か毎週月曜日は
スーツを着て出勤する。

週の始めだということで
彼なりに気合を入れているのだろう。

ネクタイが短過ぎて、あまりにもダサかったので
記念に写真を撮ってあげた。


アブラハム
「今度は、体半分をアップで撮ってよ。」

「お~、わかったわかった!パシャッ!」


アブラハム
「違うってー!!上半身って意味で言ったんだよー!」

「あ~、すまんすまん!パシャッ!」


「しかし、それにしてもネクタイが短過ぎるよ・・・チョット見せてみな。」


(え~っ!?コレって、フリーメーソンのシンボルじゃん!)

「お前さ~、このネクタイどこで手に入れた!?」

アブラハム
「ん~・・・町の露店でだったかな?」

「お前、ウソついてないよな!?実はヘンな組織に所属していて、裏でヘンなこととかしてないよな!?」

アブラハム
「うん、してないよ。でも何で???」

もしかしたら、アブラハムは、しらばっくれているのかもしれない・・・
今後、あまりからかうのは
止めようと思う。

追伸
フィデル、今日より復活!

あまりに長期間姿を見かけなかったので
「入院でもしたのか!?」と超心配したのに

何のことは無い、ただ理事長の田んぼに
田植えに行っていただけだった・・・

2011年7月14日木曜日

事件簿2

ここ数日は平穏無事な日々。
そんなに面白いことはない。

でも、一応ご報告まで。

事件ファイル1:結納金
ウチの学校は毎週(水)の16:00~17:20まで
全校生徒が集まって、ディベートの授業がある。

先週は
「スワヒリ語をウガンダの公用語にするべきか?」
が討論内容。

今週は
「結納金は廃止すべきか?」

アフリカでは、娘を嫁に娶られると一家の働き手がなくなるからと
その代わりに
お嫁さんの実家に、かなりの額のお金を届けるらしい。

隣にスーダン人のジョン君が座っていたので


「なぁ、ジョン、金額にして大体どのくらい、嫁さんの実家に払わなきゃなんないの?」
と尋ねると

ジョン
「そうですね~・・・スーダンだと牛150頭くらいですかね~。」


「何~っ!?」

ジョン
「いやいや!牛150頭ってのは、あくまでもリッチな家庭であって、貧しい人はヤギ30頭でもOKですよ!」

(それでも多すぎるだろ・・・)

事件ファイル2:退学
女子生徒が英文学教師のイノセント先生をブン殴って、即、退学を喰らった。
とにかく、ウチの学校は、最近滅茶苦茶に荒れている。

(俺、ウガンダ版の川浜高校に配属されちゃったのか~・・・)

その女子生徒を
「やっちゃえ、やっちゃえ~!」
と応援した3人の女子生徒が
教頭室に土下座させられて
アブラハムとマタヨに、殴る・蹴る・ムチで叩くのボコボコの制裁を受けていた。

生徒から極秘裏に聞いた情報によると
次のターゲットは、生徒に厳しいアブラハムらしい。


「おいっ!アブラハム!何か次のターゲットはお前らしいぞ!」

アブラハム
「えっ!ホントか!?ミスター・チムリ、頼むから俺に空手を教えてくれ!自分の身は、自分で守らなきゃならないからな!」


「わかった!チョット待ってて!」
とパソコンを持ってきてインターネットに接続し
You Tube でジャッキー・チェンの『酔拳』を観せてあげると

アブラハム
「ホントにコレで勝てるの~・・・(-_-;)」
と不安そうだった。

アーノルドの情報によると
更にその次のターゲットは僕とのこと!


「何で俺なんだよ~!?」

アーノルド
「だって、ミスター・チムリ、数学の授業で生徒に計算機を使わせないじゃん。生徒たち不満そうだったよ・・・な~んて、ウソぴょ~ん!」

(頼むから、そんな冗談はよしてくれ・・・)

事件ファイル3:しむら
アーノルドは毎朝僕に会うと
「オハヨ~。」
とお辞儀をする。

自分の名前もカタカナで書けるようになって
勉強熱心だ。

アーノルド
「ミスター・チムリ、今日は簡単なのでいいから、日本の歌を教えてくれないか?」


「そうだな~・・・コレなんかどうだ?『変な~お~じさん♪だか~ら~♪変な~お~じさん♪だっふんだ!』なんて歌はどうかな?」

アーノルド
「ヘンナ~オ~ジサン♪ダカ~ラ~♪ヘンナ~オ~ジサン♪ダッフンダ!何だ簡単過ぎるな!ところでどんな意味?」


「あっ・・・深い意味は無いかな?ま、強いて言えば、年長者をリスペクトしている歌だよ。」

アーノルド
「そうなんだ。ありがと!ヘンナ~オ~ジサン♪ダカ~ラ~♪ヘンナ~オ~ジサン♪ダカ~ラ~♪ヘンナ~オ~ジサン♪ダカ~ラ~・・・
と鼻歌を歌いながら
次の授業へと向かって行った。

2011年7月12日火曜日

空き時間

アブラハムはガサツ(きっとO型)なんで
今学期の時間割を
走召テキトーに組んだ。

僕が2コマしか授業を持ってない日に
朝8:00に数学、夕方16:40に物理と
甚だ迷惑な時間割を組んでくれた。

(空き時間に何をしてればいいんだよ・・・)

あまりにヒマなんで
学校の向かいのチムリー・マートに遊びに行く。

チムリー・マートの店主の子供のムクルとチーザ兄弟は
喜んで僕を迎えてくれる。

「よしよし、お前らいい子にしてたか?そうだ!お前ら二人には強く逞しく育って欲しいから、今日はキン肉マンとテリーマンにしてやろう!」

キン肉マン(ムクル)

テリーマン(チーザ)

よっぽど僕の好意が嬉しかったらしく
自分たちでも描き始めた。


日本だったら
「幼児虐待だ!」
と怒られそうだけど

ムクルとチーザの母親はゲラゲラ笑いながら
「もっと描いてあげて~!」
と要求するので

マニキュアも塗ってあげた。


するとムクルは
オカマ心に火が点いてしまったらしく

「ボク、将来、ストリッパーになる!」

ポール・ダンスの練習に励んでいた。


せっかく強く逞しく!
との願いを込めて
キン肉マンにしてあげたのにさ・・・

2011年7月9日土曜日

南スーダン独立記念パーティー

今日は南スーダンが独立したので
我が校でもスーダン人留学生が企画して
独立記念パーティーが催された。

こんなにいたとは知らなかった・・・


総合MCのジミー大西は、スーツでキメてきた。

他のスーダン人は、一張羅にアイロンをかけている。

アイロンの中身は、熱した炭。

(アンタら、逞し過ぎるよ・・・)

教頭代理一家はみんな民族衣装でキメてきた。
教頭代理はタイガー・ジェット・シンみたいになっちゃってるし

奥さんのフィオーナは小林幸子みたいになっちゃってるし

息子のアリージェンスはゾマホンみたいになっちゃってるし

生徒のジャシュアは長渕剛みたいになっちゃってるし

サラは髪型を変えてきたがために、往年のカール・ルイスみたいになっちゃってるし

一番手前のシエロは、良く言えばキャッツ・アイだけど、悪く言えばバカボンのパパみたいになっちゃってる。

校長代行の越後屋と、南スーダンからはるばるやってきた来賓の鼠先輩みたいになっちゃってるお偉いさんも出席。

やることのないジェームスは風船を蹴って遊んでいたので
「偽メッシ、何やってんの~?」

と声を掛けたら
怒って何処かへ行ってしまった・・・

まだ中学生なのに、薪でご飯を作れて

後片付けもして

国旗掲揚もキチンとできて

彼らは本当にお利口さんです。

某日教組と某共産党の方々にも見習って欲しいさーね。

そして、ちょっと浮かれ気味のアーノルドとワタクシ。

南スーダンに輝ける未来がありますように。

遠足3

紆余曲折の末
何とか辿り着いたビクトリア湖


大して綺麗な湖ではないのだけれど
世界で2番目(?)に大きな湖のはず。

琵琶湖よりは大きいはず。

ココで獲れるナイルパーチという魚が
マックのフィレオフィッシュになっているとのこと。

念のため関西方面の人のために言っておくと
「マクド」のフィレオフィッシュになっているとのこと。

ビクトリア湖の歴史について
真剣にノートを取る生徒たちと


取らないおバカ一人と


取らないおバカ二人と


おバカ二人拡大写真と


そのおバカたちにヘコむ
今回の遠足を段取った
地理の先生。


そして昼食


ちなみに
女子生徒で髪の毛の長い娘と短い娘がいるのは
ウガンダでは中学4年生まではアタマをハゲちょびんの丸刈りにしなくてはならないためで
年頃のお嬢ちゃんたちにとっては
ちょっと可哀想。

ナイル川源流。


「この川が遠くエジプトまで流れて地中海に注ぎこみ、アスワンハイダムを建設し、肥沃な流域がかつてのエジプト文明を生み出したのか・・・」
との想いを馳せ・・・

ることなく
記念写真をバシバシ撮りまくった。

可愛らしい白いウキウキモンキッキーが戯れていたので写真を撮りたかったのだけれど
アブラハムのバカヤローが僕のカメラを持って行ってしまっていて
返却された頃にはヤローのブサイク・ナルシスト写真で埋まっていた・・・



個人的に
「日本で矢島美容室で売り出したいな~。」
と思っている美人女子生徒。


帰りの車中でも2時間半延々と讃美歌の大合唱を聞かされて

一生教会に通っても聞ききれないであろう
「ハレルヤ~♪」 「ア~メン♪」のフレーズを聞かされて

無事に帰ってきました。


fin,,,