2011年7月14日木曜日

事件簿2

ここ数日は平穏無事な日々。
そんなに面白いことはない。

でも、一応ご報告まで。

事件ファイル1:結納金
ウチの学校は毎週(水)の16:00~17:20まで
全校生徒が集まって、ディベートの授業がある。

先週は
「スワヒリ語をウガンダの公用語にするべきか?」
が討論内容。

今週は
「結納金は廃止すべきか?」

アフリカでは、娘を嫁に娶られると一家の働き手がなくなるからと
その代わりに
お嫁さんの実家に、かなりの額のお金を届けるらしい。

隣にスーダン人のジョン君が座っていたので


「なぁ、ジョン、金額にして大体どのくらい、嫁さんの実家に払わなきゃなんないの?」
と尋ねると

ジョン
「そうですね~・・・スーダンだと牛150頭くらいですかね~。」


「何~っ!?」

ジョン
「いやいや!牛150頭ってのは、あくまでもリッチな家庭であって、貧しい人はヤギ30頭でもOKですよ!」

(それでも多すぎるだろ・・・)

事件ファイル2:退学
女子生徒が英文学教師のイノセント先生をブン殴って、即、退学を喰らった。
とにかく、ウチの学校は、最近滅茶苦茶に荒れている。

(俺、ウガンダ版の川浜高校に配属されちゃったのか~・・・)

その女子生徒を
「やっちゃえ、やっちゃえ~!」
と応援した3人の女子生徒が
教頭室に土下座させられて
アブラハムとマタヨに、殴る・蹴る・ムチで叩くのボコボコの制裁を受けていた。

生徒から極秘裏に聞いた情報によると
次のターゲットは、生徒に厳しいアブラハムらしい。


「おいっ!アブラハム!何か次のターゲットはお前らしいぞ!」

アブラハム
「えっ!ホントか!?ミスター・チムリ、頼むから俺に空手を教えてくれ!自分の身は、自分で守らなきゃならないからな!」


「わかった!チョット待ってて!」
とパソコンを持ってきてインターネットに接続し
You Tube でジャッキー・チェンの『酔拳』を観せてあげると

アブラハム
「ホントにコレで勝てるの~・・・(-_-;)」
と不安そうだった。

アーノルドの情報によると
更にその次のターゲットは僕とのこと!


「何で俺なんだよ~!?」

アーノルド
「だって、ミスター・チムリ、数学の授業で生徒に計算機を使わせないじゃん。生徒たち不満そうだったよ・・・な~んて、ウソぴょ~ん!」

(頼むから、そんな冗談はよしてくれ・・・)

事件ファイル3:しむら
アーノルドは毎朝僕に会うと
「オハヨ~。」
とお辞儀をする。

自分の名前もカタカナで書けるようになって
勉強熱心だ。

アーノルド
「ミスター・チムリ、今日は簡単なのでいいから、日本の歌を教えてくれないか?」


「そうだな~・・・コレなんかどうだ?『変な~お~じさん♪だか~ら~♪変な~お~じさん♪だっふんだ!』なんて歌はどうかな?」

アーノルド
「ヘンナ~オ~ジサン♪ダカ~ラ~♪ヘンナ~オ~ジサン♪ダッフンダ!何だ簡単過ぎるな!ところでどんな意味?」


「あっ・・・深い意味は無いかな?ま、強いて言えば、年長者をリスペクトしている歌だよ。」

アーノルド
「そうなんだ。ありがと!ヘンナ~オ~ジサン♪ダカ~ラ~♪ヘンナ~オ~ジサン♪ダカ~ラ~♪ヘンナ~オ~ジサン♪ダカ~ラ~・・・
と鼻歌を歌いながら
次の授業へと向かって行った。

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