2012年2月28日火曜日

雨期到来か?

先日は豪雨で授業が中止になった。


日本でも東北あたりだと豪雪で休校になることもあるだろうから
そんなに珍しいことではないと思うけれど

こっちは、登校時にはカンカン照りでも
途中で雨が降り出せば、授業が中断する。

一旦教室に入ってさえしまえば、授業は進められそうなものだが

窓にはガラスが無くて
窓の本来の意味を為していない。



 

豪雨には
ユニマットの自動販売機で出て来るような氷の「ひょう」が付き物で
これがトタン屋根を直撃すると
教師の声も生徒に全く届かなくなる。

ちなみに今日は
隣の牧場の牛糞が臭すぎて、授業が中断しかけたが

ワタシはたまたま持って来ていた鼻骨矯正クリップで鼻をつまみ
何とか乗り切った。


生徒たちは

「先生だけズルいー!アタシたちにもよこせー!」

と、吐き気を催しながら
ワタシの授業を受けていた。

2012年2月15日水曜日

日本通

新任の数学・物理教師のセルンクマ・ボニフェス。
(彼が来たために、僕は生物・化学担当に追いやられてしまったワケですが・・・)

彼はなかなかの日本通だ。

とは言っても

他のウガンダ人と違って
彼は日本とチャイナを区別できたので「日本通」の称号を授けただけであり
僕の審査基準は、極めて甘い。

そんな彼が
僕から仕事を奪ったことを負い目に感じることもなく
矢継ぎ早に質問を浴びせかけてくる。

セルンクマ
「ヒロヒトは知ってるか?」


「知ってる。」(呼び捨てにすんなよ・・・しかも、そんなに簡単にお近づきになれる方じゃないぞ!)

セルンクマ
「トージョーは?」


「知ってるよ。」

セルンクマ
「ヒロシマ・ナガサキは?」


「だから、知ってるって!!」(結局、その時代の資料をどこかで読んだことがあるだけなのね・・・)

ナガサキときて、最後に韻を踏みたかったのかどうかは知らないが

セルンクマ
「じゃあ、カワサキは?」


「(えーっ!?)知ってるけど、そんなに詳しくは知らない・・・」
(人名?地名?バイク?それともフロンターレか?)

僕が「カワサキ」をそんなに詳しく知らなかったことに
セルンクマは何故か誇らしげ(ムカつくな~・・・)

セルンクマ
「それにしても日本人は長生きだよな~。何で?」

(「ポショ豆よりマシなモノ食ってるからだよ!」)
とこたえるのはジッとこらえて


「医療が発達してるからじゃん?」

セルンクマ
「そうだよな~。日本やチャイナは天然由来の薬を飲んでるしな。俺らはイギリス輸入のケミカルだらけの薬しか飲まないから、副作用で寿命が縮むんだよ・・・」

(漢方薬は万病を治すワケではないんだけどな~・・・)

セルンクマ
「あとさ~、ウガンダって政情が安定してないからさ~、警察の催涙弾なんか浴びたらイチコロで死んじまうよ!」

(それって寿命には関係ないし、反政府デモに参加しなけりゃ済む話なんだけど・・・)

そんなセルンクマと語り尽くした
今日の午後。

2012年2月12日日曜日

改善

日曜日もそろそろおしまいですな。

ワタシたち日本人にとっては
「ちびまる子ちゃん」と「サザエさん」を観終わらないことには
何か日曜日も終わった気がしませんな~。

さて
我が校では新学期になってから、2点の改善が図られている。

改善1:食事
何度かブログの話題に上げた、学校給食のポショ豆。
アーノルドとワタシの間での隠語、「囚人食」。


ただでさえ美味しくないトウモロコシを粉状にして練り固めたポショは
さらに美味しくない。

生徒達は学期中、毎日昼と夜にコレを食べさせられてるワケですが
「ポショを食わねーと元気が出ねー!」
と、痩せ我慢(負け惜しみ)を言っている。

それが何故か、今学期はポショが出る機会が少ない。

アーノルドは自分の手柄でも何でもないクセに
「ミスター・チムリ、今日はポショじゃなくてライスだぞ!」
と誇らしげに語りかけてくる。


(それでもやっぱり、おかずは豆なのね・・・)

アーノルド
「今日もポショじゃないぞ!」
と言われて出てきた給食は・・・

サツマイモ3本。

(戦後の日本の子供の方が、イモ+進駐軍からもらったガムとチョコレートがあるから、まだマシな気がする・・・)

アーノルド
「どうだ!少しは給食もマシになっただろ?」

(だから、お前の手柄じゃないでしょ!?)と思いつつも

ワタシ
「そうだね・・・日本食に例えたら、『ごはん』から『たまごかけごはん』くらいには改善してんじゃん?」

アーノルド
「何だ、その『たまごかけごはん』って???」

ワタシ
「あ、わからねーか?そうだな~・・・"garbage" から "left over" くらいには改善したかな?」

アーノルド
「"garbage" から "left over" って・・・『生ゴミ』から『残飯』ってことか!?ヒャ~ッハッハ~ッ!」

と、ワタシの皮肉を交えた褒め言葉を笑い飛ばしている。

改善2:楽器
先学期まではアフリカンな打楽器しかなかったのに


それが何故か、今学期はこんなに楽器が充実している。



(最後のヤツなんて、小室哲哉じゃねーと使えないだろ!?)

縄文時代から昭和にまで
一気に楽器革命が進行してしまった感は否めず

(大丈夫かな~?)
と言う不安は、見事に的中する。

先学期までは、打楽器をズンドコ叩きながら歌う讃美歌で毎朝起こされていたのだが
(それだけでも十分耳障りなのだが・・・)

やっぱり生徒は、新しいモノは触りたくなるんでしょうな。

楽譜も無い・弾き方も知らないのに、テキトーに楽器を大音量で鳴らしまくって
今学期はヘビメタ調の讃美歌で、毎朝起こされている。
挙句の果てには、今朝なんて調子に乗って、途中でボブ・マリーの歌まで交えやがって・・・

ま、毎日楽しいっちゃあ、楽しいですけどね・・・

2012年2月11日土曜日

今日も停電。それならば!

はぁ~っ・・・
今日も停電だ~・・・

停電が憂鬱と言うよりも
公約を果たさなきゃならない方が憂鬱だ・・・
(やらなきゃいいだけなんだけどね❤)

けんど!
男と男の約束じゃきに
守らせてもらうぜよ!

坂本龍馬


皆さん、良い週末を❤

2012年2月10日金曜日

2012年2月9日木曜日

長州力

今日も停電。

暗くてな~んにもすることができないので

仕方なく

長州力のモノマネ


少しは楽しくなるかな~?と思ったら
ち~っとも楽しくなんかなりゃしねー!

暗闇で、セルフタイマーで、フラッシュ焚いて
セルフポートレートを撮る中年も
世界中探しても、あまりいないだろうから
貴重ではあると思うけどね。

(これ、シリーズ化しようかな?次回予告:坂本龍馬)

2012年2月7日火曜日

迂闊

アブラハム
「今学期は生物と化学を担当してよ~。」


「合点承知の助!」
と、英語では言わなかったけれど

今から思えば
「安請け合いしてしまったな~・・・」
と後悔している。

授業が始まるまでは、気が付かなかった。

こっちの子は誰一人教科書を持ってないし
学校にはコピー機も無いから、プリントも配ることができない。
(あったとしても、旧式で停電ばっかするから、結局使えないんですけどね・・・)

よって、グラフや図なんかを
いちいち黒板に描かなければならない。

まさか、この歳になってハエの絵を描くとは思いもよらなかったし


ゴキブリの正面図を描くなんて想像だにできなかったし


蚊のライフサイクルなんて興味無いし


蜂の断面図なんて、どんだけ時間がかかったことか!


明日はアゲハチョウを描かないと・・・
憂鬱だ・・・

迂闊だった・・・

(記念すべき100ブログ目だから、もうチョットましなこと書けば良かったな・・・)

2012年2月2日木曜日

新年度新学期

旅行記は中断して(中断のままになりそうだけど・・・)

ウガンダは1月からが新年度。
新年度の新学期が
今週の月曜から始まった。

いつもと同様、アブラハム君は
ワタシに対しての事前の相談も、承諾を得ることも
まった~く、無く!

中1担任、生物、化学、サッカー部顧問を
「じゃ、明日からヨロシク!」
と割り当ててくれた。

前学期まで数学・物理を教えていたのに
いきなり生物・化学に変更だもんな~・・・

こっちだって、20年近く前にやったことを思い出さなきゃなんないんだから
心の準備と授業の準備が必要なんだけどね~・・・

アフリカ人は
こっちが全く有難味を感じることのできないサプライズが
大好きなようだ。

ま、そうは言っても
小学校を上がりたてのかわいい子たちが入学してくるだろうし
中1の担任をすることも、少しは楽しみにしていたんだけど

新入生は、たったの二人・・・

子沢山のアフリカで
日本の過疎地の分校みたいな現象が起きている。

中2生物のトピックは昆虫から。

ワタシ
「虫のアドバンテージとディスアドバンテージを考えよう!じゃあ、先ず、虫の悪い所から!」

生徒
「農作物を食い荒らすー!」
「マラリアとかの病原菌を運ぶー!」

(お~、なかなか解ってんじゃん!)

ワタシ
「じゃあ、いい所は?」

生徒
「バッタとかアリとかは食えるー!」

(いや・・・まぁ・・・確かに食えるけどさ~・・・)

ワタシ的には
「蜂はハチミツを作るー!」とか
「蝶は授粉の手助けをするー!」とか答えて欲しかったんだよね・・・