新任の数学・物理教師のセルンクマ・ボニフェス。
(彼が来たために、僕は生物・化学担当に追いやられてしまったワケですが・・・)
彼はなかなかの日本通だ。
とは言っても
他のウガンダ人と違って
彼は日本とチャイナを区別できたので「日本通」の称号を授けただけであり
僕の審査基準は、極めて甘い。
そんな彼が
僕から仕事を奪ったことを負い目に感じることもなく
矢継ぎ早に質問を浴びせかけてくる。
セルンクマ
「ヒロヒトは知ってるか?」
僕
「知ってる。」(呼び捨てにすんなよ・・・しかも、そんなに簡単にお近づきになれる方じゃないぞ!)
セルンクマ
「トージョーは?」
僕
「知ってるよ。」
セルンクマ
「ヒロシマ・ナガサキは?」
僕
「だから、知ってるって!!」(結局、その時代の資料をどこかで読んだことがあるだけなのね・・・)
ナガサキときて、最後に韻を踏みたかったのかどうかは知らないが
セルンクマ
「じゃあ、カワサキは?」
僕
「(えーっ!?)知ってるけど、そんなに詳しくは知らない・・・」
(人名?地名?バイク?それともフロンターレか?)
僕が「カワサキ」をそんなに詳しく知らなかったことに
セルンクマは何故か誇らしげ(ムカつくな~・・・)
セルンクマ
「それにしても日本人は長生きだよな~。何で?」
(「ポショ豆よりマシなモノ食ってるからだよ!」)
とこたえるのはジッとこらえて
僕
「医療が発達してるからじゃん?」
セルンクマ
「そうだよな~。日本やチャイナは天然由来の薬を飲んでるしな。俺らはイギリス輸入のケミカルだらけの薬しか飲まないから、副作用で寿命が縮むんだよ・・・」
(漢方薬は万病を治すワケではないんだけどな~・・・)
セルンクマ
「あとさ~、ウガンダって政情が安定してないからさ~、警察の催涙弾なんか浴びたらイチコロで死んじまうよ!」
(それって寿命には関係ないし、反政府デモに参加しなけりゃ済む話なんだけど・・・)
そんなセルンクマと語り尽くした
今日の午後。
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