職員室にて。
「誰かの着メロが日本の歌で前から気になってたもんだから、今からみんなに片っ端から電話するから、チョット聞かせてよ。」
教員たち
「あ~、わかったよ。」
ワタシ
「じゃあ、AからだからAbrahamから掛けるね。ピ・ポ・パ・・・。プルルルルル・・・」
アブラハム
「あ、もしもし~、アブラハムですけど。」
ワタシ
「だから、電話に出るなって!オレの電話代がもったいないだろ!着メロが聞きたいだけなんだよ!まったく、も~っ・・・」
アブラハム
「ソーリー、ソーリー・・・」
ワタシ
「じゃあ、次はArnold!ピ・ポ・パ・・・。プルルルル・・・。あ、違うな~。じゃあ次!」
と、Aからアルファベット順に掛けていって、Lloydの時に
「こんなこといいな♪できたらいいな♪・・・」
ワタシ
「コレだよ、コレコレ!Japanese Animationのテーマソングなんだよ!」
ロイド
「Japanese Anthem? ってことは、コレ日本の国歌なの?」
ワタシ
「違うよ!Anthemじゃなくて、Animation!Japanese Cartoonのテーマソング!」
(そんな軽快なテンポの国歌だったら、世界中から笑い者にされるわ!)
ちなみにミスター・ロイドは
ヒラ教員から一気に教頭にまで登りつめた「ウガンダ版豊臣秀吉」のマダム・スコビアの旦那。
マダム・スコビアが教頭になってからというもの
毎日車で彼女を送り迎えしている。
彼女を学校に送り届けたら、一旦帰ってまた迎えに来ればいいのに
何故か終業まで学校に居座り、一日中パソコンでぷよぷよみたいなゲームで遊んでいる。
(このオッサン、ヒモなのか???)
ロイド
「へーっ。じゃあ、日本の音楽が入ってるってことは、俺のケータイ日本製なのかな?」
ワタシ
「どれどれ・・・これTecno社だから(チープな)チャイナ製だよ。あの人たちは、copyrightとかシカトブッチで、基本設定に勝手に入れちゃうんだよ・・・」
ロイド
「ヒャ~ッハッハ~ッ!(笑いごとではない!深刻な問題だ!)で、どんなアニメなの?」
ワタシ
「without earsのblue cat cyborgがpoorなboyを助ける話・・・」
ロイド
「ヒャ~ッハッハ~ッ!」
と、ドラえもんの本当の楽しさも知らないのに
違った意味で大爆笑している。
ロイド
「何で耳が無いの?」
ワタシ
「ネズミにかじられたんだよ。」
ロイド
「ヒャ~ッハッハ~ッ!何でネコがネズミより弱いんだよ~!で、何で青いの?」
ワタシ
「ネズミにかじられた時に、体全体が恐怖で青ざめちゃったんだよ。」
ロイド
「何で、恐怖だと青ざめるの???」
(黒人さんにとっては、青ざめるがチョット理解しにくいらしい・・・)
ロイド
「そんな弱いサイボーグなのに、残念な少年を助けられんのかよ!?」
ワタシ
「いや、実際に敵と闘ったりするんじゃなくて、お腹に4-Dimension pocketってのがあって、そこから色んなmiracle machines を取り出して救うんだよ。」
ロイド
「ヒャ~ッハッハ~ッ!そんなの不可能じゃん!」
(当たり前だ!そんなのアニメなんだから可能な話なんじゃんか!)
と、その日は一日中ドラえもんの説明で疲れて体調を崩し
今日の学校行事の遠足はキャンセルした。
楽しみにしてたのに・・・
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