2012年4月5日木曜日

メイド・イン・ケニア

1学期も終盤に差し掛かり、今週は期末試験。
答案用紙の丸付け作業に追われている。

「俺、そんなこと教えた覚えはないのに、よくそんな答え書けるよな~・・・」
と、生徒の珍解答に、むしろ逆に点をやりたくなってくる。

問題:「何故、生物の勉強が必要か?」
解答:「医者になって金を稼ぐため!」

(ま、医学部に行くなら生物の勉強は必要だから、間違いではないんだけど・・・)

問題:「水素は何に使われるか?」
解答:「水素爆弾を作るため。」

(コラコラ~!何物騒な事言ってんだー!)

中には、これ以上やってもムダだと諦めて、答案用紙の最後に
「先生、良い春休みをお迎えください!」だの
「神のご加護がありますように!」だの
ゴマを擦ってくる生徒までいやがる!(それぞれ1点ずつあげちゃったけど・・・)

丸付け作業をするために買ってきたメイド・イン・ケニアの赤ペンが
買って早々、インクが出なくなった。

たまたま隣でケニア人英語教師のイノセント先生も丸付け作業をしていたので
「やれやれ・・・アンタのお国の製品は酷いシロモノですな~。買ってスグだと言うのに、もうインクが出ませんよ!まったく・・・」
と嫌味を言うと

そのまた隣で丸付け作業をしていたウガンダ人のアーノルドが
「ホントにそうですな~。メイド・イン・チャイナの方がまだマシですよ!まったく・・・」
とワタシの口調をマネして、続けて嫌味を言う。

それを聞いたイノセント先生は
「何言ってんですか!どうせそのペンはウガンダ製に決まってますよ!メイド・イン・ウガンダなんて誰も買わないから、ケニア製だと偽って売ってんですよ!ナイロビじゃこんなチープなペンなんか売っちゃいませんって!大体、ウガンダの存在が東アフリカをダメにしてんですよ!」
と、イノセント先生とアーノルドの間で言い争いが始まったので

火付け役のワタシは
そそくさとその場を後にした。

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