いつもの様に貯水タンクのまわりで炊事・洗濯をしていると
スーダン人留学生のチョル
「しぇんしぇい、奥しゃんいないの?」
僕
「あ?今、何て言った?」
チョル
「先生には奥さんはいないのかって聞いたんだよ。」
(チョルは前歯が4本欠けていて何を言っているのかわからないから、いつも聞き返してしまう)
僕
「いねーよ。」
チョル
「日本に置いて来たの?」
僕
「日本にもいねーよ。でも、日本は一夫一妻多彼女制の国だから、彼女は50人いるけどな!ガッハッハ~!」
(チョル、しばし絶句・・・)
チョル
「あ、そうなんですか・・・スーダンは5人まで奥さんを持てますけどね。」
(何だよ!一夫一妻多彼女制のウソより、そっちの方が羨ましいじゃねーか!)
チョル
「でもさ~先生、早く結婚して料理とか洗濯は奥さんに任せた方がいいよ。男が料理とか洗濯してんのなんてカッコ悪いよ。そんなの女の仕事だよ!」
僕
「・・・」
\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?
でも、チョルは知らない!
仮に結婚したとして・・・
・会社から夜遅く帰宅しても、家族は既に夕食を済ませて寝静まっているから、結局自分でチンめしを用意して食べなきゃならない。
・風呂もぬるくなってるから、結局自分で沸かし直さなきゃならない。
・年頃の娘が洗濯物を一緒にされるのを嫌がるから、結局自分の分は自分で洗濯しなきゃならない。
・ドライブに行って渋滞にハマったら、家族全員は白目をむいてヨダレを垂らして爆睡してるから、結局自分だけが眠い目をこすって運転しなきゃならない。
・便器のまわりに飛び散るのが嫌だからと、座ってオシッコをすることを奥さんと娘から強要されなきゃならない。
という厳しい現実が待ち受けていることを
チョルは知らない。
結婚は、独身時代の幸福が終結するという意味でのハッピー・エンドだということを
スーダン人のチョルは知らない。
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