「最近、結婚したんですよ。家も新築したし。ココからスグ近くなんで、是非寄って行ってくださいよ！僕が栽培したオーガニック・コーヒー豆も購入してくれれば、一杯ご馳走しますんで。」
としつこくせがむので
「アフリカ人の『近い』は、日本人の感覚で言ったら糸色文寸『遠い』って相場が決まってんだけど、ホントにホントに近い？」
と聞いたら
「ホントにホントに近いです！」
と言うから
彼の言葉を信じて着いて行ったら
ホントにホントに遠かった・・・
「あそこの道を右に折れて、あと５００ｍ程で着きますから。」
（５００ｍとか言ってる時点で既に近くねーし！）
そして新築の家に到着
牛糞と泥で塗り固めた「新築」に・・・
この手の家は初めて訪れたんで、それはそれで興味深かったけどね。
トーマスご自慢のコーヒー園
僕
「トーマス、俺、もう歩き疲れちゃったし、喉も渇いちゃったよ・・・
で、約束のコーヒーはいつご馳走してくれんの？」
トーマス
「あ、ちょっと待っててくださいね！
えーと、この豆を磨り潰して皮を剥がして、さらに豆を挽いて、お湯を沸かして・・・そうですね～、１時間後位ですかね？」
憲ちゃん・僕
「何ーっ！？１時間！？もう、ええわー！」
完
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