2011年6月6日月曜日

アーノルド

右側はご存知のフィデルですが
左側は今回初登場のアーノルド。


彼は理事長の甥っ子で
東アフリカNo.1のマケレレ大学を卒業しながら
怠け者で就職しないので
理事長から強制的にウチの学校の教員にさせられている。

クリスチャンのくせに
ビールもタバコもやるので

「お前、大丈夫なのか!?」
と尋ねたら

「何だ、ミスター・チムリ、赤ワインとパンがジーザスの血と肉なら、ビールとタバコはジーザスのurineとfartだってことも知らなかったのか!?」
と見え透いたウソをつく。

そういうの嫌いじゃないけど・・・w

教員は7:20に出勤なのだけれど
僕は、先日遅れて、7:40に出勤してタイムカードを押した。

アーノルドは10:00頃にノコノコやってきて
僕のタイムカードを見ながら

「ミスター・チムリ、今日は重役出勤ですか?やれやれ・・・」
と平然と言いやがるので

「何で、俺より遅れてきたアンタにそんなことを言われなきゃなんないんだよ!」
と言い返したら

「いや、ボクは5:00には来てたんだけど、誰もいないから、散歩してたんだよ。」
と見え透いたウソをつく。

そういうの嫌いじゃない・・・w

一昨日も、早退して外出しなければならなくて

「チョット悪いけど、お先に!」
と出掛けようとしたら

「ミスター・チムリ、ちゃんと私の許可を得たのかね?」
と偉そうに言いやがるので

「ちゃんと教頭から許可は得たわ!ってか、何でお前にまで許可をもらわなきゃなんねーんだ!」
と脇腹に「三年殺し」という名の空手技をお見舞いしてやった。

振り返ると
「アイヤヤヤー・・・」
と呻きながらうずくまっていた・・・

ウチの学校は校則が厳しくて
生徒は一歩も外出できない。

「メシは毎日三食ポショと豆だし、外出も出来ないし、これじゃあ、まるで刑務所じゃん・・・」
と嘆いたら

他の先生たちは
「いや、彼らはジーザスの名の下に、この大事な時期にしっかりと勉学に励まなければならないんだよ。」
と、僕を説得するけど

アーノルドだけは僕の味方をして
「そうだよ!外出が出来ないんなら、せめてプールでも作って泳がせてやればいいんだ!俺らはビキニ姿の女子校生は見れるし、プールサイドでカクテルでも飲んでりゃいいんだからさ!なっ!ミスター・チムリ!そうだよなっ!?」

(俺、そこまで言ってないけど・・・)

でも
そういうアーノルドは
嫌いじゃない・・・w

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