理事長・旦那、校長・奥さん
のオーナー企業なのだが
二人とも一年のほとんどをアメリカで過ごすため
理事長の友人が校長代行を務めている。
こんな家に住んでいて
こんな感じの
人相の悪い大金持ちで
日本で言うと
時代劇に出てくる越後屋を彷彿とさせる。
校長代行のお嬢さんが結婚するとかで
ホームパーティーに招かれた。
ウエルカム・ドリンクは
沸騰したお湯に穀物を混ぜて発酵させた
「エナジー・ドリンク」と呼ばれるアフリカの飲み物で
おがくずを水に溶かした様な感じで
どうしてもマズい・・・
そうは言っても
相手国の食文化にダメ出しするのも憚られるので
ピロピロで誤魔化しながら一気に飲み干し
僕
「美味しいですねー!」
校長代行
「そうか!大概のムズングは飲まないもんだが、お前は大したもんだ!じゃあ、もう一杯!」
(えーっ!?)
僕
「いや・・・じゃあ、コップに半分だけ頂きますっ!」
校長代行
「何言ってんだ!アフリカには半分だけ注ぐなんて失礼な習慣は無いんだ。まぁ、遠慮せずに飲めよ!」
僕
「は、はぁ~っ・・・ありがとうございます・・・」
結局3杯も飲まされる破目に・・・
料理でお腹も膨れたので
フィデルとマタヨと近所のヴィクトリア湖を散歩
抹茶色に濁るヴィクトリア湖で
子供たちが元気に泳いでいる。
フィデル
「俺たちも泳ごうぜ!」
マタヨ・僕
「無理無理無理無理無理~っ!!水が汚すぎるよ!」
すると突然フィデルの顔色が悪くなり
「じゃあ、チョット、そこらへんブラブラしていてくれ。俺、道路の向こう側まで行ってくるからさ。」
と何処かへ行ってしまった。
しばらくすると
にこやかな顔で帰って来て
「あ~、腹減った~!そろそろ戻って、また何か食おうぜ!」
マタヨ
「お前、さてはウ○コしてきただろ!ウ○コして腹の中が空っぽになったからって勝手なこと言うなよ!」
(コイツ、湖の中でするつもりだったんだ・・・しかも野糞までしてきやがって!)
帰りの車中では
ベロベロに酔っぱらったフィデルが同乗者に絡みまくる。
みんなはシカトを決め込んでいる。
「オイ!ハーバート聞いてんのか!?俺はもう酔っぱらってなんかいないから、車を停めてくれって!オシッコがしたいんだよ!頼むから停めてくれって!」
穴ぼこだらけのウガンダの道路は
車がガタガタと揺れる度に
彼の膀胱を直撃するようだ。
ハーバート
「うるせーな!さっさと済ませろ!」
と車を停めると
フィデルは股間だけ車の外に出す様な恰好で
用を足そうとする。
ハーバート
「お前、何やってんだよ!コレ理事長の車だぞ!」
とフィデルをバシバシしばきながら
遠くへ連れて行った。
帰って来たフィデルは
「チェッチリオー、チエッチリオー!オガンバチ、オガンバチー!I am okay now ! 」
とゲラゲラ笑いながら、みんなに握手を求めていた。
アーノルドは握手に応じていたが
僕は、用を足した彼の手と握手することは
頑なに拒否をした。
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