3日前から同僚のAbrahamとジョギングを始めた。
ウガンダは標高が高くて空気が薄い。
Abrahamは黒人さん特有の身体能力の高さで、どんどん先に行ってしまう。
40歳のオッサンは
息はゼーゼー、足元はフラフラとさせながら
Abrahamに引き離されまいと、必死に喰らいついて行っている。
心臓破りの坂に差し掛かった時
背後から
「チェッチリオー、チェッチリオー!オガンバチー、オガンバチー!」
(ルガンダ語で「ヘイヘイ!どうしたどうしたー!」)
との聞き慣れた声と、自転車をギコギコと漕ぐ音が・・・
ヤツだ!
Abrahamと僕がジョギングに出掛けたと人づてに聞いたFIDELが
ただ僕らを冷やかすためだけに、自転車で追いかけてきた。
僕らが試合を直前に控えた減量中の亀田興毅で
FIDELがトレーナーの亀田史朗だって言うのならまだしも
僕たち二人にとって
格下のFIDELに煽られる筋合いはサラサラ無い!
イラついたAbrahamはシカトを決め込んでいる。
一応子分なので、無視するのも可哀想だから
僕は
「シャラ~ップ!ゴー アウェイ!」
FIDEL
「オーケー、オーケー!チェッチリオー、チェッチリオー!オガンバチー、オガンバチー!」
と、険しい坂道をお尻をフリフリしながらの立ち漕ぎで去って行った。
その後ろ姿の、何とムカついたことか・・・
ゴール地点のチムリーマートにたどり着くと
FIDELは余裕をブッこいて
仲間たちとファンタを飲んでいた。
Abraham
「お前、自転車でついてくるなんて、lazyなヤツだな・・・」
僕
「そうだよ!明日はお前も参加しろよ!もちろん自転車でなくてだぞ!」
FIDEL
「わかったわかったよ!絶対に走るよ!その代わり、誰かエスコートを付けてくれ。俺、疲れちゃうからさ・・・」
僕
「ダメに決まってんだろ!それから、お金は持ってくんなよ!」
FIDEL
「何で?」
僕
「だって、お前、喉が渇いたら途中でファンタ買ったり、疲れたらバイクタクシーに乗って帰って来ちゃうだろ?」
FIDEL
「ギクッ!」
(コイツ、本当にそうするつもりだったんだ・・・)
今日の夕方5時
3人で走ることになっている。
続く・・・
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